内容説明
日本在住の福建出身華僑が福建を訪問し、経済文化分野の交流と協力を促進
日本福清同郷会 2021年06月04日 16:57
福建省福清市6月4日発(鄭松波)――最近、日本福建経済文化促進会の視察団が福建省の武夷山、福州、福清などを訪問し、福建と日本両地域の経済や文化を含むさまざまな分野での交流と協力を促進しました。
福建省僑聯主席の陳式海氏が呉啓龍会長一行と会見しました。
訪問中、福建省僑聯主席の陳式海氏、副主席の翁小傑氏らが、日本福建経済文化促進会会長の呉啓龍氏、常務副会長の李雲書氏ら一行と会見しました。陳式海氏は訪問団を歓迎するとともに、日本福建経済文化促進会が昨年の新型コロナウイルス感染症の流行期間中に福建の故郷に対して多大な支援を行ったことに感謝の意を表しました。また、陳式海氏は在日福建出身の華僑団体が旅日福建出身の同胞を広く団結させ、協力して双方に利益をもたらし、日本と福建の経済文化交流を促進する良好なプラットフォームを構築するよう奨励しました。さらに、中日両国のさまざまな分野における協力の推進に引き続き貢献することを期待していると述べました。
南平市僑聯主席の黄偉氏らが呉啓龍会長と会見しました。
武夷山を訪問中、南平市僑聯主席の黄偉氏、南平市委統戦部一級主任科員の何敏生氏、武夷山市僑聯主席の陳祖華氏、武夷山市委統戦部副部長の陳莉氏らが呉啓龍会長を訪問し、親しく交流しました。また、僑聯は常に海外華僑にとって温かい「家」であることを強調しました。
福建省健浩水産養殖および海洋生物科学技術プロジェクトを視察。(鄭松波撮影)
福建省健浩水産養殖および海洋生物科学技術プロジェクトを視察。(鄭松波撮影)
福建省健浩水産養殖および海洋生物科学技術プロジェクトを視察。(鄭松波撮影)
福建省健浩水産養殖および海洋生物科学技術プロジェクトを視察。(周立強撮影)
福清の故郷を訪問中、呉啓龍会長、常務副会長の李雲書氏らは福清市東瀚鎮を訪れ、福建省健浩水産養殖および海洋生物科学技術プロジェクトを視察しました。このプロジェクトは、日本福建経済文化促進会が日本の深海養殖技術(昆布、海苔、青海苔、海藻類の海産物技術および加工生産ライン)を導入した中日協力プロジェクトです。さらに、このプロジェクトで採用された高度な抽出・精製技術と抽出された天然調味料は、現在の国内市場における空白を埋めるものとなっています。
日本福建出身の華僑団体一行が福清石竹山を訪問。(周立強撮影)
日本福建経済文化促進会の視察団一行は、福清黄檗文化促進会および日本一般社団法人黄檗文化促進会の林文清会長らの案内で福清石竹山を訪れ、文化交流を行いました。訪問団は中国道教協会副会長、福建省道教協会会長、福清石竹山道院住持の謝栄増道長らから熱烈な歓迎と接待を受けました。双方は中日文化交流の促進について意見交換を行いました。
福建訪問中、呉啓龍会長らは、長崎孔子廟が新型コロナウイルスの影響で収支が減少し、運営困難に直面しており、在日華僑界に支援を求めていることを耳にしました。これを受け、呉会長は直ちに日本福建経済文化促進会の華僑に呼びかけ、団結と互助の中華の優れた伝統を発揮し、積極的に寄付を行うよう促しました。また、日中福清工商会や黄檗文化促進会など多くの華僑団体と連携し、共に支援の手を差し伸べました。
長崎は日本華僑・華人の発祥地であり、特に日本福建出身、福清出身の華僑が長崎孔子廟の建設や管理などに多大な貢献をしてきました。『福清華僑史』によれば、長崎孔子廟は第二次世界大戦中に原爆によって破壊されました。戦後、長崎の福清出身華僑である陳揚春氏(長崎中華料理店「四海楼」の創業者・陳平順氏の次男)が中心となり、日本九州の華僑から資金を集め、この廟の跡地の使用権を購入し、再建を実現しました。それ以来、長崎孔子廟とその中国歴代博物館の館長はほぼ福清出身の華僑が務めてきました。