内容説明
日中福清商工会、黄檗宗宗祖隠元禅師記念行事に参加
日本福清同郷会 2022年10月25日 23:29
今年は中日国交正常化50周年、そして隠元禅師の遠忌350年という重要な年にあたります。10月23日、京都宇治市にある日本黄檗宗大本山万福寺にて、「宗祖隠元禅師350年大遠忌」祈祷法要および日中友好祝賀会が盛大に開催されました。
福建省福清市の黄檗山万福寺からの訪問団や福清黄檗文化促進会の代表団が来日し、この記念行事に参加しました。また、日本一般社団法人黄檗文化促進会、日本福建経済文化促進会およびその横浜支部、日本福州十邑社団連合総会、日中福清商工会、神戸福建同郷会、神戸同人会、関西福建経済文化促進会、日本福建僑商会、日本愛媛県華僑華人連合総会などの在日華僑団体も揃って参加しました。
23日午前、万福寺において、中日両国の黄檗僧団および関係者が合同で読経と祈祷を行い、隠元禅師と黄檗僧団の偉業を追悼しました。また、両国民の平和と友好を祈念し、疫病退散と国民の幸福を祈願しました。
同日午後には、日中友好祝賀会が行われ、中国駐大阪総領事館総領事薛剣氏が関連行事に出席しました。
祝賀会では、日本黄檗宗管長近藤博道氏が、薛剣総領事、陳熹理事長、林文清会長に対し、寺院の保護と貢献に感謝の意を示し、表彰状を授与しました。
林文清会長と陳熹理事長は、黄檗文化が中日両国の交流史において独特な位置を占めていることを強調し、中日両国の黄檗文化促進会と在日華僑界が力を合わせ、文化交流と民間友好の促進に貢献していくことを表明しました。
また、「黄檗文化を媒介とし、日中の友好を深める」をテーマにした黄檗文化灯会が同日夜に点灯式を迎えました。この灯会は、中国四川省自貢市の伝統的な灯篭技術を活用し、中日両国の黄檗文化促進会、在日華僑界、日本黄檗山万福寺が共同で開催しました。
1654年、隠元禅師は長崎の「唐寺」の招待を受け、弟子を率いて日本へ渡航しました。その後、日本天皇や徳川幕府の支持を受け、京都宇治に新寺「黄檗山万福寺」を開山し、黄檗宗を創設しました。この宗派は後に日本禅宗の三大宗派の一つとなりました。
日本滞在中、隠元禅師とその弟子たちは仏教の教義を伝えるだけでなく、明代の思想、建築、書画、彫刻、音楽、医学、料理、茶道など多岐にわたる文化を日本に伝えました。これらは「黄檗文化」として日本で称賛され、中日文化交流史において重要な役割を果たしました。
今年2月25日、日本宮内庁は隠元禅師の遠忌350年を記念して、禅師に「厳統大師」の諡号を授与しました。これは日本皇室が隠元禅師に対して行った7度目の勅封となります。