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日本僑界、京都黄檗山万福寺の募金提案に積極的に応じる、「2022年 隠元禅師逝去350周年記念を迎えて」
日本福清同郷会 2022年01月26日 18:24
2022年は隠元禅師の逝去から350周年を迎える年であり、この節目にあたり京都黄檗山万福寺では寺院修繕のための募金活動を行っています。先日、京都黄檗山万福寺は黄檗文化促進会を通じて日本僑界に募金提案を発表し、多くの華僑華人に支援を呼びかけました。また、寄付者の名前と協賛企業名は記念碑に刻まれ、永久に保存されることが明らかにされています。
この提案は日本僑界から広く支持されました。全日本華僑華人社団聯合会、日本中華総商会、日本福建経済文化促進会、日本浙江総商会、日本福州十邑社団聯合総会、日本泉州商会、日中福清商工会、日本福建経済文化交流会、黄檗文化促進会などの団体が、会員を対象とした募金活動を展開しています。日本黄檗文化促進会の理事長であり日中福清商工会の名誉会長でもある陳熹氏は、次のように述べました。「各華僑団体と力を合わせ、京都黄檗山万福寺の大本山修繕に微力ながら尽力いたします。」
京都府宇治市に位置する京都黄檗山万福寺は、1661年に建立され、敷地面積は20万平方メートルを誇ります。この寺院は江戸時代に徳川幕府の支援を受け、渡日した福建の高僧・隠元禅師によって開山されました。1784年までの100年以上にわたり、住持(住職)はほとんど中国から渡日した僧侶が歴任しました。現在、京都華僑会が寺院を護持しており、毎年盂蘭盆会(中元節)には華僑による先祖供養の儀式が寺院で行われています。裏山にある霊園の多くは華僑が所有し、京都華僑会が管理しています。京都黄檗山万福寺は日本に数少ない唐様建築の寺院の一つであり、現存する23棟の主要建物、回廊、扁額、対聯などはすべて日本国宝に指定されています。
万福寺は隠元禅師が設計し建立したもので、彼は唐代の鑑真和尚以来、日本に渡り大きな影響を与えた偉大な僧侶です。隠元禅師は仏法の教えを広めただけでなく、中国の当時の先進的な文化や科学技術を日本にもたらし、江戸時代の日本の経済や社会の発展に大きく貢献しました。
2015年、習近平主席は日本自民党幹事長の二階俊博氏が率いる日本代表団3000名との会見で次のように述べました。「福建で勤務していた頃、17世紀に中国の名僧隠元禅師が日本に渡った物語を知りました。」
隠元禅師はその偉大な功績により、逝去直前に皇室から「国師」の称号を授与されました。その後も約50年ごとに尊号が加えられています。2022年、隠元禅師の逝去350周年の大祭を迎えるにあたり、令和天皇が改めて尊号を授与する予定です。