内容説明
日本黄檗宗、全国煎茶道大会を開催 宗祖隠元禅師を記念
日本福清同郷会 2022年05月21日 21:57
5月21日、京都府宇治市にある日本黄檗宗大本山万福寺で、第65回全日本煎茶道大会と第36回日本煎茶工芸展が開催されました。このイベントは、隠元禅師が中日茶道文化交流に果たした歴史的功績を称えるものです。宇治市の松村淳子市長、福清黄檗文化促進会会長の林文清氏、日本黄檗文化促進会理事長の陳熹氏、日中福清工商会会長の渡辺龍治氏など、日中双方の関係者が招待され参加しました。
第64回全日本煎茶道大会は2019年5月に開催されて以降、コロナ禍の影響で延期され、今回ようやく再開されました。
隠元禅師は日本に禅宗を再興し、日本黄檗宗の始祖とされると同時に、日本煎茶道の祖とも称されています。彼が江戸時代に持ち込んだ明代福建福清の茶の飲み方が、後に煎茶道の流派となりました。このため、1956年に設立された全日本煎茶道連盟は隠元禅師を始祖とし、本部を隠元禅師が創建した京都宇治の黄檗山万福寺内に設置しています。連盟は毎年5月の第3週末に、京都黄檗山で盛大な全日本煎茶道大会を開催しています。
同日、黄檗山万福寺では法堂落成を祝う式典も行われました。日本黄檗宗管長の近藤博道氏は、中日黄檗文化促進会などの多大な協力に感謝の意を表明しました。
隠元禅師は明末清初期、中国福清黄檗山万福寺の住持として、多くの弟子を率いて日本に渡航しました。彼は黄檗禅の教えを広めただけでなく、思想、建築、彫刻、医学、絵画、書道、音楽、詩、飲食など多方面で中華文化を日本に伝え、黄檗文化として称賛されました。この文化は江戸時代の日本の経済社会発展に重要な影響を与えました。
今年は隠元禅師の入寂350周年にあたり、2月25日には日本皇室から「厳統大師」の諡号が追贈されました。これは日本皇室が隠元禅師に与えた7度目の封号であり、両国文化交流における歴史的貢献を反映しています。
当日のイベントには、在日華僑の陳雅萍氏、佐々木忠雄氏、相馬惠子氏、王亦琪氏、森艶子氏、翁成龍氏、鄭容婷氏、井岡今日子氏らが参加しました。