内容説明
中日関係者、日本黄檗宗に寄付 隠元禅師を記念して
日本福清同郷会 2021年02月24日 20:51
日本・京都発 2月23日、中日黄檗文化促進会など関係者で構成された交流団一行が日本黄檗宗大本山万福寺を訪問し、日本黄檗宗管長の近藤博道氏、総務総長の荒木将旭氏らの熱烈な歓迎を受けました。
陳熹氏、万福寺に寄付
後藤錦隆氏、万福寺に寄付
日本の関係者、万福寺に寄付
万福寺にて、在日福建籍華僑実業家であり、柏物産株式会社社長、一般社団法人黄檗文化促進会理事長の陳熹氏、道紀忠華智庫日本首席代表の後藤錦隆氏、および日本の関係者が2022年に予定されている隠元宗祖遠忌350周年記念活動のために寄付を行いました。中国福清および日本黄檗文化促進会会長の林文清氏、日本福建経済文化促進会会長の呉啓龍氏など中日双方の関係者が寄付式典に出席しました。
陳熹氏は、「隠元禅師は中日文化の伝播者であり、中日民間交流に大きな貢献をしました。今回の隠元宗祖遠忌350周年記念活動を契機に、中日文化交流と民間友好をさらに促進したい」と述べました。
陳熹氏は福建省福清市の出身で、日本華僑の中でも傑出した「儒商」として知られています。現在、日本中華総商会常務副会長、福州大学日本校友会会長、日本中国留学生交流会創設名誉会長、日中福清工商会名誉会長など多くの役職を務めています。また、中国の母校である福州大学、福建北部の貧困児童教育支援プロジェクト、日本の母校である千葉大学、柏市の仏教寺院「天台宗善宝山天照院」などに寄付を行いました。2017年4月には、その多額の公益寄付が評価され、日本天皇より紺綬褒章と賞状を授与されました。この栄誉を得た在日華僑実業家は彼が唯一です。
会議では、除夕夜に行われた中日黄檗の協力による東京タワーの“中国紅”ライトアップ活動について振り返りました。さらに、来年度の黄檗宗の大規模イベントについても議論が交わされ、黄檗文化をさらに発展させるための計画が話し合われました。これを中日友好の象徴的な名刺としていくことを目指しています。日本煎茶道黄檗売茶流家元の中澤弘幸氏、黄檗禅画家の内藤香林氏、医学博士の田道氏らがこれらの活動に参加しました。
活動に参加した日本MAXELL株式会社の上級顧問である千歳喜弘氏は、かつて福州に派遣された最初の日中合弁企業「福日電器公司」の技術責任者として働いていました。今回初めて万福寺を訪問した際、中日黄檗の歴史文化の繋がりを知り、非常に感銘を受けたと語りました。彼は、「黄檗文化をプラットフォームとして再び中日文化交流に貢献したい」と述べました。
17世紀、中国の名僧であり福建省福清黄檗山万福寺の住持であった隠元禅師は、日本へ渡航し、日本皇室や徳川幕府将軍から厚い尊敬を受けました。京都宇治地域に新たな寺院を創設し、日本黄檗宗の宗祖となりました。隠元禅師は仏教の教義だけでなく、建築、書画、篆刻、医学、食文化など、多くの分野で中国の先進文化と科学技術を日本に伝えました。彼の影響は江戸時代の日本の経済社会の発展に重要な役割を果たしました。また、隠元禅師は日本皇室から6度にわたり「国師」や「大師」の称号を授与されました。