内容説明
日本の閩籍僑団が福清石竹山を訪問、「何氏九仙君」の分炉を日本僑界に促進したいとの期待
日本福清同郷会 2021年05月17日 00:50
5月16日、福建省福清市にて(記者:鄭松波)16日、日本福建経済文化促進会の呉啓竜会長、李雲書常務副会長、余連珠副会長兼事務局長、楊麗玉理事ら一行が、福清黄檗文化促進会および日本一般社団法人黄檗文化促進会の林文清会長らの同行のもと、福建省福清市石竹山を訪れ、文化交流を行いました。一行は中国道教協会副会長、福建省道教協会会長、福清石竹山道院住持の謝栄増道長らから熱烈な歓迎と接待を受けました。
まず、交流団一行は石竹山道院の呉道長の案内のもと、観音堂や仙君楼などを見学しました。その後、謝栄増道長が応接室で交流団一行と会見し、座談交流を行いました。
謝栄増道長は、「道教は中国の伝統的な宗教であり、中国の伝統文化の重要な一部を成しています。道教が提唱する『道法自然』や『上善若水』といった思想は、現代社会において非常に重要な現実的意義を持っています」と述べました。また、謝道長は「福清の石竹山は仏教、儒教、道教の文化を融合させた『調和の山』です」と紹介し、さらに「石竹山の道教信仰の主要な内容である何氏九仙信仰は、福建地方の特色を色濃く持っています。福建の華僑が海外に移住するにつれ、石竹山九仙信仰文化も世界中に広がっています。『何氏九仙』の九兄弟が常に一緒であることは、海外に住む中国人がどこにいても団結する精神を体現しています」と語りました。
日本福建経済文化促進会の会長である呉啓龍氏は、「日本は海外福建人が多く集まる主要な地域であり、特に福清出身者が多いです。在日福建籍華僑・華人の多くは、石竹山九仙信仰文化がさらに日本に広まり、在日華僑社会の心の結びつきを促進することを期待しています。特に、コロナ禍の間、在日華僑にとって精神的な支えと慰めがより一層必要です」と述べました。
中日黄檗文化促進会の会長である林文清氏は、「福清出身の黄檗の隠元禅師によって日本に伝えられた黄檗文化は、中日友好の新たな架け橋となっています」と述べ、「『何氏九仙君』の分炉を在日華僑社会で推進し、中日両国の文化交流と民間友好交流をさらに促進したい」と表明しました。
座談会では、今後の石竹山「九仙君」の分炉を日本の華僑社会で奉納することや、中日間での石竹山夢文化交流をさらに強化することについて、双方が共通認識を得ました。
「中華夢郷」の美名を持つ福清石竹山は、夢を祈り、夢を叶える文化の発祥地として知られています。2008年以降、「夢文化祭」をきっかけに定期的に石竹山夢文化祭が開催され、福建・台湾の道教団体や複数の地域団体・宮廟が友好提携を結びました。石竹山の「何氏九仙君」は台湾各地の宮観にも分炉され、海峡両岸の道教界の絆を深めました。近年では、この石竹山九仙信仰文化がインドネシア、日本、アメリカ、中国の香港やマカオ地域にも広がっています。
2018年初め、福建出身の在日メディア関係者である劉莉生氏や黄檗文化研究者の林観潮氏らの協力のもと、石竹山「何氏九仙君」は東京にある日本道観に分炉され奉納されました。これが中日文化友好交流の美しいエピソードの一つとなっています。