内容説明
パンデミック下でも続く中日黄檗文化交流の美しい物語
日本福清同郷会 2020年12月20日 20:12
黄檗文化促進会の林文清会長、日本参議院議員松下新平氏一行が日本黄檗宗大本山万福寺を訪問
12月20日(鄭松波)――福清黄檗文化促進会によると、訪日中の福建省福清黄檗文化促進会会長林文清氏一行が20日、京都府宇治市にある日本黄檗宗大本山万福寺を訪問しました。これは今年初めのパンデミック発生以来、中国黄檗文化団体が初めてこの地を訪問したものです。同伴者には、日本参議院議員松下新平氏、日本福建経済文化促進会会長呉啓龍氏、同会常務副会長兼日本黄檗文化促進会副会長李雲書氏、黄檗文化促進会副会長兼日中福清工商会執行会長相馬惠子氏らが含まれていました。
松下議員「隠元禅師の煎茶を飲むことに特別な意義」。
当日、訪問団は日本黄檗宗管長の近藤博道氏らの熱烈な歓迎を受けました。万福寺では、隠元禅師に由来する煎茶が振る舞われ、訪問団とホスト側が共にテーブルを囲み、友情を語り合い、温かい雰囲気に包まれました。
近藤博道管長は、今年3月から4月にかけて日本で防疫物資が不足する中、福清黄檗文化促進会をはじめとする中国の友好団体が大量のマスクなどの防疫物資を提供してくれたことに感謝を表明しました。万福寺はこれらのマスクを受け取り、京都府や京都市、宇治市、地元住民に分配し、多くの日本市民が隠元禅師の故郷からの温かさを感じ取ることができました。
近藤博道管長は「2020年はまもなく終わり、あと1年余りで隠元宗祖遠忌350周年という重要な時を迎えます。日本黄檗宗は早くから『隠元宗祖遠忌350周年記念委員会』を設立しており、中国黄檗文化団体と連携して記念活動を盛大に行い、両国の友好交流の新たな物語を紡ぎたい」と述べました。
林文清会長は「『東西互照、道義撐持』(東西が互いに輝き合い、道義が支え合う)というのは隠元禅師が残した教えです。パンデミックの期間中、中日両国が互いに助け合ったことは、この教えを受け継ぐ生きた証と言えるでしょう。2022年は、隠元禅師の350回忌であると同時に、中日国交正常化50周年という特別な年です。我々は日本各界と協力し、隠元禅師の道義精神と黄檗文化を次世代に伝え、広めていきたい」と述べました。
林文清氏と福清出身の在日華僑一行は、先日、日本の元首相鳩山由紀夫氏を訪問しました。
林文清会長と陳熹理事長、劉莉生氏らは、先日、日本の前駐中国大使阿南惟茂夫妻を訪問しました。
報道によると、林文清会長は今月初めに日本に到着し、自宅で14日間の自主隔離を経て、密接な文化交流の予定を開始しました。その後、鳩山由紀夫元首相や阿南惟茂元駐中国大使などの友好人士を訪問し、文化交流を橋渡しにして、両国の理解とコミュニケーションを促進しています。
明末清初、福清黄檗山万福寺の住持であった隠元禅師は招待を受けて日本に渡り、仏教の教義を広めただけでなく、先進的な文化や科学技術をもたらし、日本の江戸時代の経済・社会の発展に重要な影響を与えました。その功績により、隠元禅師は日本皇室から6回にわたり「国師」または「大師」の称号を授与されました。2022年は隠元禅師の350回忌であると同時に、中日国交正常化50周年でもあります。日本黄檗宗と中日両国の友好人士は、今後1年余りでパンデミックの障壁を乗り越え、黄檗文化交流を通じて両国関係の友好的発展に良好な雰囲気を育むことを期待しています。